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劣化・希少化するデータモデリング・スキル
DB設計に失敗すれば、その上にどんなに気の利いたアプリを積み上げても業務システム開発には失敗します。とはいえ、20個程度のテーブルを含むDBであれば、無手勝流のDB設計でもコードをガリガリ書くことでそれなりに対処できるでしょう。しかし、100個以上のテーブルを含むことが稀ではない業務システムの設計を担うには、オーソドックスなDB設計スキルが欠かせません。小さく切り出されたモジュールの開発に専任する技術者が増える昨今、広域のデータ構造を構想するためのスキルは劣化・希少化するいっぽうです。いつか大きな仕事に関わる。その時のために、IT技術者は複雑なデータ構造を扱うためのスキルを学んでおく必要があります。
データモデリングの基本概念:関数従属性
希少化しつつあるデータモデリング・スキルの中核を成す概念が、「関数従属性」です。われわれが中学生の頃に学んだような関数 y=F(x)=2x+3 においては、「yがxに関数従属する」、すなわち「xの値が決まればyの値が決まる」という関係にあります。この数学的関係を社会的文脈に敷衍したものが、データモデリングにおける関数従属性です。この概念を理解することこそがデータベース構造を考える際の基礎であり、RDBを使うかNoSQLを使うかを問わず、一般的なデータの保管形式を考える際の基本的素養でもあります。
関数従属性を「バブルチャート」で学ぶ
形式的操作としては比較的単純でありながら、関数従属性には日常的ではないゆえのとっつきにくさがあります。これを手軽に身につけるための図法が、今回紹介する「バブルチャート」です。データ項目を丸(バブル)で囲んで、項目間の関係(関数従属性)を矢印で結ぶだけの図法です。これを用いて、単純な関係から複雑な関係まで、さまざまなパターンを描き広げることで、関数従属性を直感的に理解できます。バブルチャートを用いた個人およびグループでの演習を通し、関数従属性を深く、楽しく身につけましょう。